低身長にはいろいろな原因があります

低身長(成長障害)は、下記のような原因で起こります。原因によっては、治療できるものと、治療が難しいものがありますが、成長ホルモンや甲状腺ホルモンが不足している場合、あるいは栄養障害や心理的なものは、適切な治療を行うことにより、正常な身長に近づけることができます。また、心臓などの主要臓器に病気がある場合は、その治療が必要なのは、いうまでもありません。低身長の原因を検査することで、裏に隠れている重要な病気が見つかることもありますので、早めに検査することが大切といえます。

clipboard
  • 病気とは考えにくいもの(体質性、家族性、未熟児で生まれてその後も伸びが遅いなど)
  • 子どもの成長を調節するホルモンの異常(成長ホルモンの不足、甲状腺ホルモンの不足など)
  • 染色体の異常 (ターナー症候群など)
  • 骨や軟骨の異常 (軟骨異栄養症など)
  • 主要臓器の病気 (心臓、腎臓、肝臓、消化管など)
  • 心理社会的な要因 (愛情遮断症候群など)
  • 栄養状態が悪い

子どもの成長を調節するホルモン

子どもの成長に欠かせないホルモンは、成長ホルモンと甲状腺ホルモン、そして性ホルモンがあります。このうち、成長ホルモンは、脳下垂体から分泌され、主に肝臓に働きかけて骨の成長に不可欠なIGF-I(ソマトメジンC)と呼ばれる物質を作らせ、身長を伸ばす重要な働きをしています。甲状腺ホルモンにも骨を成長させる働きがあるため、これらのホルモンが不足すると、身長の伸びが低下します。 これに対し、性ホルモンは、思春期の急激な身長の伸びと関係し、骨を成熟させる働きをしています。

map

骨の成長と成長ホルモン

子どもの背は、骨が長く伸びることで高くなりますが、骨が順調に伸びるためには、さまざまなホルモンの働きかけが必要です。骨の成長のしくみと成長ホルモンの働きについてご説明します

成長ホルモンとIGF-I(ソマトメジンC)

成長ホルモンは、脳下垂体から分泌されると主に肝臓に働いて、IGF-I(ソマトメジンC)というホルモンをつくらせます(IGF-I(ソマトメジンC)は軟骨を増やす働きがあるホルモンです)。またIGF-I(ソマトメジンC)は、骨でもつくられています。成長ホルモンはこのIGF-I(ソマトメジンC)とともに、子どもの骨を伸ばしています。順調な骨の伸びには、ホルモンの働きが大切です。

IGF-I(ソマトメジンC)には、細胞の増殖をうながす働きがあり、主に成長ホルモンが、肝臓に働きかけることでつくられます。一方で、こうしたルート以外にも、IGF-I(ソマトメジンC)は、からだのいたるところでつくられています。

骨をつくる成長軟骨でもつくられていて、ここに成長ホルモンが直接働きかけて骨の伸びをうながしています。

2つのホルモンが協力して、骨の成長を支えているわけですが、役割は少し異なります。軟骨細胞は、分裂したあと、だんだんと大きくなっていきますが、このおおもとの分裂を調節しているのが成長ホルモンです。これに対して、IGF-I(ソマトメジンC)は、分裂したあとの細胞を増やす働きがあると考えられています。この2つのホルモンがバランスをとって十分働くことで、骨やからだの成長を生み出す原動力になります。

医者

お子さんの低身長について相談できる病院。

かんたん『低身長』チェック!

Growth Checker

お子さんの性別、測定日の年齢、身長、体重を入力していただくことで、同じ性別 • 年齢の子どもの平均身長との差(SD値)を簡単にお調べいただけます。

本サイトは子どもの成長障害や低身長に関するサイトです。専門医による成長障害の治療や成長ホルモン療法、成長曲線の描き方などを紹介します。