成長ホルモンによる治療

成長ホルモンの効果が期待できるお子さん

“低身長”のうち、脳下垂体から分泌される成長ホルモンが不足して起こるものを“成長ホルモン分泌不全性低身長症”といいます(以前は下垂体性小人症と呼ばれていました)。遺伝や脳下垂体周囲の損傷、脳腫瘍等が原因となっていることもありますが、原因不明のものがほとんどです。このようなお子さんは、不足している成長ホルモンを補ってあげることにより、身長を伸ばすことができます。その他、ターナー症候群や軟骨異栄養症、慢性腎不全、プラダー・ウィリー症候群、SGA性低身長症による低身長に対しても治療効果が期待できます。なお、家族性による低身長は、成長ホルモン治療の適応にはなりません。

成長ホルモンの投与方法

成長ホルモンは、口から飲むと、消化管の中で分解されてしまうため、今のところ注射する方法しかありません。また目標とする身長に近づくまで、ほぼ毎日、何年にもわたって根気よく注射を続けることが必要です。最近では幸いなことに、使い方が簡単で、安全・正確に注射できる医療機器が開発されていますから、自宅で保護者あるいはお子さん自身が安心して注射することができるようになりました。

  • 成長ホルモンによる治療は、できるだけ早く開始したほうが大きな治療効果が期待できます。思春期を過ぎて骨端線が閉じてからでは効果は期待できません。
  • 成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、軟骨異栄養症、慢性腎不全、プラダー・ウィリー症候群は、国の指定する「小児慢性特定疾病」に含まれているため、一定の基準を満たす場合は、医療費の自己負担に対して補助が受けられます。詳しくは、病院にお問い合わせください。

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